Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

男色大国日本

美少年パニック

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わたしは以前、『日本人男性は地獄からやって来た鬼かもしれない』という記事を書きました。座間事件被害者の外見を中傷したり、「和月伸宏先生のマンガが読めるのはコミックLO*1だけ」と大喜利をしたり、日本人男性は鬼っぷりに磨きをかけることに余念がないようです。

「るろうに剣心」作者、児童ポルノ所持容疑 連載は休止

なぜこのような鬼畜の所業に出ることができるのか。それは絶対に性犯罪被害者にはならないという自信があるから。ここでちょっと昔の日本を見てみましょう。

『江戸の色道 古川柳から覗く男色の世界』(渡辺信一郎/新潮選書)をひもとくと、川柳に詠まれるほど、江戸時代では少年のレイプが当たり前だったことがわかります。

お長屋(ながや)で破穴(はけつ)して来るふすま*2売り

酒買って尻をされるは樽拾ひ

大部屋の隅へ御用をおったおし

けつをするさかいと御用寄り付かず

樽を捨て尻を捲(ま)くって御用逃げ

けつをされますと徳利取って来ず

けつ路地と名を付け御用寄り付かず

百穴(ひゃっけつ)で御用を口説く安浅黄(やすあさぎ)

破穴・尻をされる・けつをするはアナルセックスのことです。ふすま売り・樽拾い・御用はすべて少年のことです。百穴は百文のこと、安浅黄とは地方から出てきた武士のことです。

江戸時代末期に下火になった男色は、明治維新を迎えて再び流行します。稲垣足穂がいうところの「美少年パニック」(『武士道とエロス』氏家幹人/講談社現代新書)。

森鴎外は「美少年パニック」の被害にあいそうになった経験を、自伝的小説『ヰタ・セクスアリス』に書いています。

 学校には寄宿舎がある。(略)ここで始て男色ということを聞いた。(略)その少年という詞が、男色の受身という意味に用いられているのも、僕の為めには新智識であった。僕に帰り掛に寄って行けと云った男も、僕を少年視していたのである。(略)ある日寄って見ると床が取ってあった。その男がいつもよりも一層うるさい挙動をする。血が頭に上って顔が赤くなっている。そしてとうとう僕にこう云った。
「君、一寸だからこの中へ這入って一しょに寝給え」

 僕は最中にも食い厭きて、本を見ていると、梯子を忍足で上って来るものがある。猟銃の音を聞き慣れた鳥は、猟人を近くは寄せない。僕はランプを吹き消して、窓を明けて屋根の上に出て、窓をそっと締めた。
(略)足音は僕の部屋に這入った。あちこち歩く様子である。
「今までランプが付いておったが、どこへ往ったきゃんの」
 逸見の声である。僕は息を屏めていた。暫くして足音は部屋を出て、梯子を降りて行った。
 短刀は幸に用足たずに済んだ。

『武士道とエロス』では、頻発するレイプ事件を懸念した医学士の講演も紹介されています。

明治三十二年(一八九九)、舟岡英之助という医学士が、「男色に就(つい)て」と題して学術講演を行っているが、その主な動機も、「此頃(このごろ)新聞で見ますれば学校の生徒は鶏姦(けいかん)をして間々人を傷けたことがある。或(あるいは)学校に通ふものを待伏せをして捕へて之(これ)を鶏姦すると云ふものもあります。随分盛んに行はれて居るやうでありますから今日之(これ)を述べた訳であります」

陸軍幼年学校では上級生が新入生をレイプすることが習わしでした。(『軍隊と男色:カストリ雑誌に残された帝国軍人の記録』叶誠人/Kindle版より)

 僕達幼年学校の生徒の殆どがその最初の年に古参生の夜襲にあい、彼達の洗礼を受けた。そして自分たちが古参になると、若い少年を襲った。逞しい青春の溢れる力が、その捌け口としてこの遊びを選ばせたのだ。

日本軍で行われていたレイプや合意によるアナルセックスは、軍隊が解体されるまで続いていたようです。

同書ではこの他にも、部下に二股をかけた挙句、戦後は男娼となった元士官や、勤務中の部下とのSMプレイを写真に収めて戦後、手記とともに雑誌に投稿した元士官が紹介されています。興味のある方はぜひ読んでみてください。Kindleストアで購入できます。

江戸・明治よりはるか昔の鎌倉時代、高僧・宗性は「現在までで、九五人である。男を犯すこと百人以上は、淫欲を行うべきでない」(『破戒と男色の仏教史』松尾剛次/平凡社新書)と誓いを立てています。

「中世の寺院社会における、僧の男色(なんしょく)相手といえば、童子(どうじ)とか稚児(ちご)と呼ばれた、垂れ髪の男児」です。ただの性的虐待です。

日本の長い歴史の中で、男性がレイプされなくなったのは実は最近のことなんですよ。現代に生まれてよかったね~、ほんとによかったね~。

*1:ロリ専門の成人向け漫画雑誌

*2:小麦粉を挽いた時にできるかす