読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

駅乃みちかがエロくないならこれもエロくないはず

透けないスカートも描けるんじゃん

駅乃みちかとは、トミーテックが展開するキャラクターコンテンツ「鉄道むすめ」に最近加わったばかりの萌えキャラ。もともと、東京メトロの公式キャラクターとしてプロモーションに使用されていました。「つなげて!全国"鉄道むすめ"巡り」という企画とコラボするにあたり、八頭身のリアルテイストに衣替え。衣更え後のイラストレーターは伊能津氏です。

f:id:misandry:20161019024017p:plain

Beforeは駅乃みちかFacebook公式アカウントから、AfterはJ-CASTニュースの記事からお借りしました。

www.j-cast.com

J-CASTニュースの記事タイトルに「スケスケスカートが大物議」とあるように、Afterは太もものアウトラインがスカート越しでもはっきりとわかります。

この記事ではなぜか「下着のようなものが外から透けて見える」と書かれていますが、さすがに股間の逆三角形の影を下着と間違える人は少数派ではないでしょうか。数えて回ったわけではないので確かなことはわかりませんが。

現在、スカートの不自然なハイライトは修正されています。

f:id:misandry:20161019033620p:plain

のうりんポスター問題と同様、擁護派は「これがエロく見えるのはお前の脳がエロいからだ」と主張しています。批判派は「公共機関のキャラクターにふさわしくない」「性差別だ」と主張しています。

駅乃みちかがコラボした「つなげて!全国"鉄道むすめ"巡り」は、2017年2月11日~2018年5月31日の約1年4カ月にわたって日本中の公共交通機関で開催されるスタンプラリー。スタンプラリーのために作られたポスター*1が批判を受ける、という点ものうりんと同じ。なんだこのシンクロ。

わたしはオタクであり腐女子です。萌え系のイラストにはそれなりに接してきたと思います。そんなわたしから見て、当初の影の入れ方はとても不自然に感じますし、「ねーよ」という感想しか出てきません。透ける素材のスカートとして描いたイラストでしたら、動機が完全に理解不能ですが、影の入れ方としては正解でしょう。

下の画像は同じく伊能津氏が描いた「鉄道むすめ」の南ふうかです。

f:id:misandry:20161019032310p:plain

よく見ると太もものアウトラインがはっきりとわかります(クリックで拡大)。透けるスカートに対して並々ならぬこだわりがあるようです。

下も同じく伊能津氏の描いたイラスト。

f:id:misandry:20161019032140p:plain

透けないスカートも描けるんじゃん。

スカートを買ったことがある人ならわかると思いますが、透けるスカートなんてデパートやユニクロでは売っていません。コスプレ衣装を販売する店なら置いているかもしれませんが、スーツや普段着を売る店にはありません。

Afterは銃を乱射しているようなもの

ここでやっと本題です。タイトルの『駅乃みちかがエロくないならこれもエロくないはず』の「これ」とは、下の画像のことです。

f:id:misandry:20161019034421j:plain

透けるスカートもジャケットの上から形がわかる胸も、このセクシーな衣装と同じくらい非日常的です。こちらの商品はアメリカのコスプレ衣装専門サイト3WISHES.COMでお買い求めいただけます。

ここでもう一度、Before/After画像を見てみましょう。

f:id:misandry:20161019024017p:plain

AfterはBeforeの特徴である「八の字眉・うるんだ瞳・染まった頬・半開きの口・ジャケットの上から形がわかる胸」をそのまま踏襲しています。自分の判断で取捨選択するのがプロの仕事なんじゃねえの?

なぜAfterが批判されているのか。それは女性を蔑視し、差別しているから。Beforeがそもそも女性を馬鹿にしている。

女性を馬鹿にしているとはいえ、Beforeは実際の人間からは程遠いデフォルメキャラ。デフォルメキャラをリアルな頭身にすれば精神へのダメージが半端ないことはちょっと考えればわかることではないでしょうか。

たとえば、こんな感じ。

f:id:misandry:20161019044135j:plain

Beforeが女性に対して中指を立てているなら、Afterは銃を乱射しているようなもの。リアルなキャラクターの破壊力って凄まじいんです。エロ漫画やエロ同人誌の登場人物がデフォルメキャラではなく人間と同じ頭身なのは、リアルなほうがエロいからです。

「男は精液だけ出しときゃいい」

では、なぜ女性蔑視であり女性差別なのか。

美少年ばかりが並ぶ「鉄道むすこ」の中に、スラックスの上から形がわかる巨根の持ち主が頬を染めながら「出身はドイツのボンよ。バイオリンも弾ける帰国子女なのに、ときどき古風な言葉遣いになってしまうの。お酒もそこそこいけるのよ」とか言っていたらクソきもいと思いませんか?

現実世界の若い女性は女言葉を使いません。地域差もあると思いますが、女言葉を使う下限は50~60代ではないでしょうか。

駅乃みちかを擁護する人たちは「八の字眉・うるんだ瞳・染まった頬・半開きの口・ジャケットの上から形がわかる胸」、これらの要素をエロくないと主張しています。つまり、擁護派にとってはこれが女性なんです。男性の妄想の産物である二次元女性が女性なんです。

女言葉もそうですが、内股で頬を染めながら口を半開きにしている女性なんて現実世界にはいません。いるとしたらグラビアやAVの撮影現場くらいでしょう。グラドルやAV女優が駅乃みちかのように振る舞うのは、もちろん顧客の男性を勃起させるためです。

駅乃みちかがグラドルやAV女優として男性向けのエロ雑誌を飾るのは問題ありません。駅という公共空間に飾られるから問題なんです。

フェミニズムではよくSexual Objectification(性的対象化)という言葉が使われます。

性的対象化は他者を性欲充足の道具として扱うことである。広義の「対象化」とは他者をその個性や尊厳を無視して消費財や手段として扱うことである。

性的対象化 - Wikipedia

大げさでもなんでもなく、日本人女性は生まれた時から男性の性欲を満たすための道具として扱われます。電車の中吊り広告やコンビニの棚には露出度の高い水着を着た女性の写真が常にあり、二次元の美少女キャラは胸の大きさを常に競っています。

たとえるなら、「男は精液だけ出しときゃいい」というメッセージがにじみ出る広告や創作物に囲まれて暮らすようなもの。自分の性別に対して希望を持てるわけがねえ。

しかも、衣更え後の駅乃みちかは微笑みながら頬に手を添えています。社会人がこんなことをしたら同僚から「死ねよ」と思われても仕方がない。同僚から殺意を抱かれるような幼稚で未熟な女性のイラストを、公共交通機関と玩具メーカーが「萌えるでしょ?」とドヤりながら発表する。この地獄み。

うな子もそうでしたが、公的な団体が「女は幼稚であれ、未熟であれ」「男を勃起させる体であれ」と堂々と喧伝するんです。批判されたら「そんな意図はないも~ん」としらばっくれれば万事解決。

その時の気分で女性を「エロい/エロくない」と決定できるのが、何を隠そう男性だけに許された特権です。 童顔のAV女優にスク水や学校の制服を着せるのはそれがエロいからだろうが。

駅乃みちかには、男性キャラには絶対に入れない要素(八の字眉・うるんだ瞳・染まった頬・半開きの口・ジャケットの上から形がわかる胸・内股・女言葉・頬に手を添える)がこれでもかと詰め込まれています。

これが女性蔑視であり女性差別です。ちんこを勃起させるための道具として女性を扱っているからです。

意外かもしれませんが、女性って人間なんですよ。

 

 

 

『うな子』について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。

misandry.hatenablog.com

うな子の何が気持ち悪いって、水泳の授業中に平泳ぎするわたしの股間を水中にもぐって真後ろから見ていた男子を思い出してしまったこと…。

misandry.hatenablog.com

 

*1:駅乃みちかのポスターは来年お目見えするでしょう