Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

レイプ犯は生きたまま巨人に食われるべきか?

僕ちんはホモソーシャルの正統なメンバーだもん!

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答えはもちろん否です。人は人権を内蔵した状態でこの世に生まれます。犯罪者であれば、最低限文化的な生活を送りながら罪を償って社会復帰する権利が保障されています。

まあ、わたし個人の本音は「高畑裕太は生きたまま巨人に食われろ! パキ…パキ…という擬音とともに食われろ!」なんですが。声明文を発表した弁護士どももついでに食われろ。

ところで、マスメディアは馬鹿の一つ覚えのように「性欲が強いから強姦事件を起こしたんじゃねーのw」という見方をしています。これは強姦神話と呼ばれています。

用語解説2〜性暴力に関する用語〜

性暴力被害者支援情報サイト・ぱーぷるラボの説明によると、「強姦神話(rape myth)とは強姦に関する誤った社会通念」のこと。一般的な例を以下のように紹介しています。

(1)強姦はたいしたことではない。単なるセックスにすぎない。
(2)強姦は若い女性にだけ起きることだ。
(3)強姦は自分が招いたことだ。なれなれしい態度や挑発的な人だけが被害者になる。
(4)女性の中には強姦のファンタジーを持っている人がいる。
(5)挑発的な服装が強姦を招く。
(6)抵抗すれば強姦は防げる。加害者一人の力では実行不可能である。
(7)たいていの強姦は衝動的なものであり、加害者は女性を見ると襲いたくなる。
(8)強姦の加害者は見ず知らずの人である。
(9)強姦の加害者は異常者である。
(10)男性はセックスなしではいられないから強姦する。

この中で性欲とイコールで語られているのは(7)と(10)です。強姦神話を見ると一つ一つ反論したくなるのでしますね。(追記:読みやすくするために一部改訂)

まず(1)強姦はたいしたことではない。単なるセックスにすぎない。

強姦を単なるセックスだと思う人は映画『ショーシャンクの空に』を観てみましょう。刑務所に入れられた主人公が他の囚人から集団で襲われるシーンが出てきます。海外ドラマ『NIP/TUCK』では、レイプされた男性が「出血するから生理用ナプキンを当てている」と話すシーンが出てきます。

本当に大したことがないでしょうか。

続いて(2)強姦は若い女性にだけ起きることだ。

平成27年版犯罪白書によると、強姦被害者の年齢層別構成比は次の通り。

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10代・20代の女性の割合が突出していますが、それ以外の年代の女性も被害にあっています。しかも、このグラフに含まれているのは被害届が出された事件だけです。性犯罪被害者が袋叩きにあう日本では、暗数(表沙汰にならない被害の数)がかなり存在すると覚えておいてください。

まとめて(3)強姦は自分が招いたことだ。なれなれしい態度や挑発的な人だけが被害者になる。(4)女性の中には強姦のファンタジーを持っている人がいる。(5)挑発的な服装が強姦を招く。

ショーシャンクの空に』の主人公は自分からなれなれしくしたり、レイプされたいと妄想していたり、挑発的な服装をしていたのかと小一時間(略)。そもそも、妄想していたらレイプしていいわけではありません。自殺願望を抱えている人を殺してはいけないのと同じです。

続いて(6)抵抗すれば強姦は防げる。加害者一人の力では実行不可能である。

ジェイソンやフレディやチャッキーに襲われて抵抗できる人間がいるでしょうか。大抵の人は恐怖で体がすくんでしまいます。

ようやく本題の(7)たいていの強姦は衝動的なものであり、加害者は女性を見ると襲いたくなる。

レイプ犯(及び予備軍)が女性を見ると襲いたくなる性格なのであれば、高畑裕太は道行く人や朝ドラ『まれ』の共演者を襲っていないといけません。しかし、今回の事件では、一人でホテルの受付を担当していた女性従業員をわざわざ自分の部屋に呼び出しています。「女優を襲えば大問題になるが、ホテルの従業員ならなかったことにできる」と計算していますよね、どう考えても。巨人に食われればいいのに~。

続いて(8)強姦の加害者は見ず知らずの人である。

高畑裕太事件は面識のない間柄での犯行でしたが、強姦事件全体では違います。以下のグラフは上記と同じ犯罪白書から。

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被害者と加害者の関係は親族が5.8%、面識ありが45.1%。計50.9%。過半数を超えています。繰り返しますが、このグラフに含まれているのは被害届が出された事件だけです。暗数はもっとあります。

続いて(9)強姦の加害者は異常者である。

レイプ犯は異常だと思いたい心理、わたしもなんとなく理解できます。自分の世界が脅かされないための防衛本能でしょう。では、レイプ犯を異常だと思う人は、自分が「正常」だと証明できる根拠を挙げてみてください。どこどこの大学を出ただの、どこどこの会社に勤めているだの、根拠はすべて肩書きではありませんか? それらの肩書きが一切なくなった場合、たとえば路上で生活をするようになったら、あなたを「正常」だと認めてくれる人は家族以外でどれくらいいるでしょう?

二つ目の本題の(10)男性はセックスなしではいられないから強姦する。

男はセックスなしではいられないから強姦する(キリッ)と思っている男性って意外といるんでしょうか。そう考えている時点で犯罪者予備軍ですが。男性なら自分が24時間365日セックスのことばかり考えているかどうかわかりますよね? 結論から言うと、考えていませんよね? 社会人なら仕事が最優先ですよね? 性に興味津々な10代の頃だって手当たり次第にレイプしていたわけではありませんよね?

では、性欲が原因ではないなら、なぜレイプするのか? 「僕ちんはホモソーシャルの正統なメンバーだもん!」と思いたいから。

ちんこ=差別・暴力

『ホモソーシャルは人を殺す』でもご説明しましたが、ホモソーシャルとは女性や同性愛者を差別しながら男性同士でいちゃいちゃする世界のことです。映画『ソーシャル・ネットワーク』には、フラタニティと呼ばれる男子学生クラブに入会するためのしごきのような儀式が出てきます。選ばれし男性だけが所属できる組織はホモソーシャルの極みです。フラタニティスクールカーストの頂点に位置しています。

スタンフォード大学フラタニティに所属するブロック・ターナーが女子学生をレイプした挙句、禁固6カ月*1の判決で済んだ事件もホモソーシャルの極み。男性同士でいちゃいちゃした結果が禁固6カ月です。

www.newsweekjapan.jp

ニューズウィーク日本版のこの記事では、社会学者のリサ・ウェード教授がターナーと、49人が死亡したフロリダ銃乱射事件の犯人を分析しています。

キャンパスでは「特権的な地位にある」男子学生が性暴力を振るう確率が高い。フラタニティのメンバー、とくに一部のアスリートにはその傾向が顕著だ。

 

(略)

 

彼らは過剰なまでに男らしさを誇示し、同性愛者を憎悪する。男は女より上で、暴力を振るい、性的なジョークを飛ばすのは男の特権だと思い込み、女性蔑視的な言動を好み、レイプについての誤った考えを変えようとしない。キャンパスでの性的暴行では、アスリートが加害者になるケースが多い。

ウェード教授は「彼(注・ターナー)が犯した罪もまたアメリカ的だ。レイプ犯の心理には男性優位の優越感と男の特権意識が潜むと、多くの研究調査が実証している」と書いていますが、思わず「日本もです!」と叫びたくなります。

精神保健福祉士社会福祉士である斉藤章佳さんは「弱いものをいじめたり支配することで心の安定を得るというパーソナリティは男性全般に共通する要素」「“加害行為=男性共通の問題”」と言い切っています。

mess-y.com

ホモソーシャル・ワールドという猿山(以下猿山)では「力」「強さ」がすべてですが、この世界における「力」「強さ」とは、「正しい男」以外に対する差別と暴力です。その象徴が子供の頃から大きさ比べをするちんこです。つまり、「ちんこ=差別・暴力」。

猿山では、差別と暴力を駆使できなければ下位に甘んじることになります。つまり、「差別・暴力がない=ちんこがない」状態。

ちんこがない男性は、差別と暴力を駆使することによってちんこを獲得します。差別や暴力の度合いが大きければ大きいほど、ちんこも大きくなります。

猿山では「ちんこのある体=正しい男=MAN(人間)」です。ちんこがない女性は非人間です。従って、男性はちんこがなくなることを極端に恐れます。ちんこがなければ猿山から追い出され、女性と一緒に差別されたり暴力を振るわれたりするからです。

ということで、高畑裕太は猿山にいる他の猿に「俺は人間だ(ちんこがある)」とアピールするために女性をレイプしたのでしょう。ちんこがないと思った理由はわたしたちには知りようもありませんが、ぜひともちんこから解放されてほしいものです。

 

 

 

ちんこは人を殺す

misandry.hatenablog.com

*1:収監から3カ月後に出所