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Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

藤沢数希が本当にセックスしたい相手は男だったんだよ!!な、なんだってー!

尊師が本当にセックスしたい相手は村上春樹

わーい! 映画『Hidden Figures』がアカデミー賞作品賞助演女優賞&脚色賞にノミネートされました。

misandry.hatenablog.com

ということで、「わたしは藤沢数希が6歳児であることを証明しようと思う。」シリーズ第3弾です。同じタイトルとサムネが続くと紛らわしいのでちょっと変化させてみました。

第1弾・第2弾はこちらからどうぞ。

misandry.hatenablog.com

misandry.hatenablog.com

『~証明しようと思う。』では、レイプマニュアルこと恋愛工学の発明者・藤沢数希(以下尊師)が、女性との会話を戦争としか感じていないことをご説明しました。もちろん、尊師は女性を愛してなんかいません。しかし、女性が嫌いだからといって、男性なら誰でもいいというわけでもないんです。

尊師が本当にセックスしたい相手は村上春樹です。長くなってしまうのでこの証明は次にでも。

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

恋愛工学を批判するシリーズも今回で三回目ですが、わたしは今まで恋愛工学のメソッドについてまったく紙幅を割いてきませんでした。紙じゃないですけど。よーしパパ説明しちゃうぞーと思っていた矢先、早稲田大学森岡正博教授が恋愛工学を詳しく解説したブログ記事をアップされたので出鼻をくじかれました。

d.hatena.ne.jp

あるぇ~、わたしが説明する必要なくね? とやる気を失いかけましたが、せっかくなので書いておきますね。

恋愛工学を広めるために尊師が著した小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』(以下『ぼくは~』)。この中で尊師は「タイムコンストレイントメソッド」とか「スタティスティカル・アービトラージ戦略」とか、自分の考えた専門用語をいちいち太字にします。漫画ならこんな感じ。

f:id:misandry:20170203181048j:plain

https://twitter.com/urara256/status/822784517836374016

togetter.com

大ゴマにでかでかと文字を載せるこの手法の元祖が文明の利器によって判明してしまうのすごい。

話がそれました。「タイムコンストレイントメソッド」は会話をする時間に制限を設けて自分のレアリティを高める作戦。「スタティスティカル・アービトラージ戦略」は数をこなすこと、つまり下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる作戦です。

他にも、脈なしなら縁を切るという単純な行動を横文字にしただけの「セックストライ or ストップロス戦略」、信頼関係を築くという意味の「ラポールを形成する」などなど、パワーワードが盛りだくさん。

ぶっちゃけ、尊師からドヤ顔で説明されなくてもどこかで一度は聞いたことのあるテクニックばかりです。酢を塗れば、焼き網に魚の皮がくっつかない!と同じ。

尊師にとっての理想自己が永沢=村上春樹

ここでようやく本題です。尊師が本当にセックスしたい相手は男性であるという証明に入りたいと思います。

わたしは『~証明しようと思う。②』において、『ぼくは~』の主人公・渡辺正樹が尊師自身であることをご説明しました。それではここでクエスチョンです。作中、女性とさんざんヤりまくる主人公ですが、エクスタシーを感じる瞬間は一度しかありません。さて、その状況とはいったいなんでしょう?

正解はこちら。

p.104

 今日、一番かわいいと思った女の子、名前も知らない女の子に、僕は道で話しかけ、連絡先をゲットしたのだ! 僕の体の中から、一気にアドレナリンが噴き出た。最高のエクスタシーを感じた瞬間だった。

黒柳さん、見事な正解。他のみなさんは残念ながらボッシュートになります。

ナンパが成功しただけで最高のエクスタシーを感じられるなら、女性とセックスをする必要はありません。注目すべきはエクスタシーを感じた直後。主人公はナンパの師匠・永沢とハイタッチを交わします。p.141でもナンパを成功させてハイタッチを交わします。ハイタッチは何かの暗喩なのかも。

読んでいて気がついたのですが、主人公の生きる目的はナンパでもセックスでもなく、永沢から褒められることです。セリフでも地の文でも、ことあるごとに「永沢さん」「永沢さん」と言っています。まるで永沢がいないと生きられないかのよう。それ、恋じゃね?

実際、392ページある本編の中で、主人公が女性と会話をするシーンは130ページ分、永沢と会話をするシーンは165ページ分あります*1

あまり差がないように見えますが、女性は数え切れないほど出現するのに対し、永沢は1人。『ノルウェイの森』から偶然再会する設定や名前をパクった運命の女性・直子とは30ページ分しか会話をしていません。

大事なのはあくまで「奇妙だが最高にエキサイティングな僕らの大冒険」(p.2・p.317)。ナンパを成功させて最高のエクスタシーを感じたのも、永沢と力を合わせて事を成し遂げたから。

上の引用箇所に続く文はこうです。「街コンの二次会に行かなくてよかった。永沢さんの言ったとおりだ。」。主人公は脇目も振らずに師匠の元に戻ると、「なんともいえない心地いい音」(p.104)を響かせてハイタッチ。主人公はハイタッチでも最高のエクスタシーを感じていたと、わたしはここに断言します。

以上のように、主人公(尊師)が大好きなのは永沢(村上春樹)です。村上春樹がヤリチンのナンパ師と言いたいわけではありません。尊師にとっての理想自己が永沢=村上春樹なんです。

ナンパ師と性犯罪者はイコールでしかない

では、わたしが恋愛工学をレイプマニュアルと批判する理由もご説明しますね。主人公(尊師)の考え方が性犯罪者とそっくりなんです。

www.nishinippon.co.jp

 九州の地方都市に住んでいた40代のヤマグチ=仮名=は数年前、通り魔的に強制わいせつ事件を繰り返し、懲役10年以上の判決を受けた。

 通りすがりの少女を脇道や田んぼに引きずり込んで、体を触る。女子高生の後をつけ、帰宅した自宅に忍び込んで、わいせつ行為をする。カッターナイフを突き付け、脅す手口だった。
 
 これほどの犯罪にもかかわらず、当初は罪の意識がそれほどなかったという。

 頭の中では、「脅迫」は女性に近づくための入り口で、その後、話して和ませ、口説いたことになっていた。「女性が涙を流して嫌がれば、犯行を思いとどまった」というヤマグチは「(被害者の中には)携帯電話に保存している写真を交換したり、雑談したりして、楽しい時間を過ごせた人もいた」と思っていた。

 

(略)

 

 ヤマグチは、若いころにやっていたナンパの延長線上で事件を考えており、震え上がって抵抗できない少女を「自分を受け入れてくれた」と都合良く解釈していた。

(赤字強調引用者)

ナンパ師と性犯罪者の距離が極端に近いことがわかります。『ぼくは~』でも、「認知のゆがみ」と呼ばれる都合のいい解釈が頻繁に登場します。

p.238

「何か飲む?」と僕は切り出した。
「もう酔っぱらってるから、飲まなくていいよ」
 酔わせなくても、あなたなら私を抱くことはできるわよ、と言っているようにしか聞こえなかった。

p.272-273では「ダメだよ。こんなことしちゃ。」「ね、今日はやめよ。」と言いながら拒絶する女性と強引に性交渉を行っています。ナンパ師と性犯罪者はイコールでしかないことがわかります。

内山絢子目白大非常勤講師の調査では、「女性は襲われたいと思っている」「関係を持てば女性は自分のものになる」「トラブルが生じれば女性は性犯罪と言い立てる」-などの誤った認識を持っている性犯罪の容疑者は多く、一般男性に比べてその割合は7~15倍に上るという。日常生活の中で、自身の行為を正当化する傾向などから生じていると考えられる。

(赤字強調引用者)

関係を持てば女性は自分のものになる」=「どんな理由であれ、恋人がいないときに最初に自分の性器を貫いた男を、女は運命の相手だと思い込む習性がある。」(p.246)。

トラブルが生じれば女性は性犯罪と言い立てる」=「大空電機の長谷川玲子は、社内の重要なポストに就く男とじつは婚約していた。二股をかけていたわけだ。婚約者に僕との関係がバレてしまい、彼はカンカンに怒った。それを鎮めるために、これは僕からの強引なセクハラだった、と言わざるをえなかったそうだ。」(p.346)。

女性は襲われたいと思っている」は該当箇所があまりに多いので割愛します。

主人公は取引先の責任者である長谷川玲子の訴えを濡れ衣だと決めつけています。しかし、現実に主人公は、大空電機のエレベーターホールで「女を発情させるために開発された視線の動かし方」を駆使して彼女を口説いています。セクハラしてんじゃねえか。

しかも、自分は手当たり次第に女性とヤっているにもかかわらず、女性から二股をかけられると「ひどいよ~!(>_<)」と被害者面。意味がわからない。

いつまでも仲間とキャッキャウフフすること

ところで、『~証明しようと思う。②』で推測したように、尊師はそれなりに有名な男子校の出身です。『ぼくは~』の帯に推薦文を寄せた堀江貴文中高一貫の名門男子校出身。

集団強姦事件を起こした千葉大医学部の山田兼輔被告も中高一貫の名門男子校出身。

gendai.ismedia.jp

そもそも、名門大学に進学するような男性は、中高一貫の名門男子校出身であることがほとんどです。東京なら麻布や開成がそう。

尊師は『ぼくは~』の中で、主人公に語らせる形をとりながら、青春時代の鬱屈した思いを吐露しています。堀江貴文も帯に「モテない大学生のときに読みたかった!!!」と寄せています。

女性をレイプした東大生や慶大生、はたまたスーパーフリー事件に関わった早大生、明大生、法大生などはみな、尊師や堀江貴文と似たり寄ったりの青春を送っているのではないでしょうか。

そして、モテる男性を「いけ好かない男たち」(p.56・p.169)と二回も表現した尊師同様、イケメンやイケメンに弱い女性を憎悪するようになったのでしょう。

この「モテない男は男にあらず」という価値観は、ホモソーシャル内のクソ無意味なクソルールでしかありません。ホモソーシャルについて説明すると長くなりますので、詳しく知りたい方はこちらをお読みください。

misandry.hatenablog.com

ようやく結論です。なぜ恋愛工学は重宝されるのか。それは実践する男性が絶対に傷つかないシステムを構築しているから。他はザル。ただの詐欺。ヤリ目のナンパを恋愛と称するカルト宗教。

抜粋するとキリがないので一箇所だけ。物語序盤、主人公は同じ事務所で働くアルバイトの女の子からメールをもらいます。

p.33

 >わたなべさん、
 >
 >資格試験の勉強で相談したいことがあります。
 >いっしょにランチでもしませんか?
 >お返事待ってます(^_^)
 >
 >みな

 僕が麻衣子と別れたことは、彼女の耳にも入っているはずだ。これはひょっとしたら僕に気があるのかもしれない。特に顔文字のあたりがそう感じさせた。

デフォで入ってる顔文字使っただけで自分に気があると思うのかよ。こえ~っ!

一事が万事この調子。案の定、この女の子には彼氏がいます。主人公は裏切られた自分を憐れみます。胸が偶然当たっただけで女性を好きになる主人公にとって、(^_^)は愛なんです。こえ~っ!

女性が大嫌い。イケメンも大嫌い。でも、自分は大好き。村上春樹も大好き。大切な仲間である「非モテ」男性も大好き。

尊師は自分と仲間を守るために恋愛工学というエセ科学を生み出したのでしょう。大いなる母ですね。そして、恋愛工学というシェルターの中でいつまでも仲間とキャッキャウフフすること。それが彼の夢なのかもしれません。

シェルターの中で永遠にケツ掘り合ってろ。クソが。

 

 

 

続きはこちらからどうぞ。

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*1:抽出した基準などを知りたい方は、よろしければコメント欄にその旨をお書きください。長いレスになりますがあしからず。