Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

ミサンドリーのすすめ

ファンも全力で賛同

f:id:misandry:20180127110901j:plain

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

前回の『日本のミンストレル・ショー、土人踊り』は、腹が立ったあまり年始の挨拶をすっ飛ばしてしまいました。旧正月はこれからですので、年始の挨拶もまだセーフなはず。

実は、『日本の~』では、「過去にミンストレル・ショーが行われていた」と書くつもりでした。しかし、簡単に検索しただけで「土人踊り」が現在進行形であることがわかり、言葉を失いました。さすがは暗黒の地ジャパン。

今回は『「この世界の片隅に」はAVだった』に寄せられたコメントに対して、いちいち反論していきたいと思います。そのコメントとはこちら。

前提条件として、この映画の原作者はこうの史代さんという「女性」の方です。
付け加えて、残念ながら、本作は原作を「ほぼ忠実」に映画化した作品であるということです。
この時点で、男性監督が自分の欲望の赴くまま、AVまがいの作品を作り上げたという、あなたのロジック(思い込み、願望の類)は完全に破綻しております。

 

この映画には、フェミが毛嫌いしそうな、意思がなく流されるままで、夫に従順でドジっ子で、時折みせる艶めかしさに対して、欠損萌えしたりする要素は多分に含まれていますが、それはあくまでもエンタメとしてのスパイス。この映画の本質は、終盤の太極旗のシーンで現れるように、虐げられていた者が、別の弱い存在を虐げていたことに気付くという、主人公の氷解(心の成長)にあります。
ミサンドリー(男性憎し)ありきで、見当違いでピント外れで的外れな評論を開陳し、名作を貶めるのは、いかがなものでしょうか。

 

確かにリンさん関連のエピソードの掘り下げが、映画で不十分なのは事実です、が、(存じ上げないでしょうなのでお教えします)完全版の製作はすでにアナウンスされております。
総じて、作品の背景をよくしりもしないまま、結論ありきで都合のいい講釈を垂れるのは、片手落ちではないでしょうか。

このコメントを書かれた方、これでいいことを言ったつもりなんですよ。かわいそうに。

ということで、『この世界の片隅に』の単行本を全巻買いました。褒めて。

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

 

長くなりますので、映画と原作の相違点については次回。

熱狂的ファンからコメントをいただいて一番驚いたのは、やはりこれですかね。

この映画には、フェミが毛嫌いしそうな、意思がなく流されるままで、夫に従順でドジっ子で、時折みせる艶めかしさに対して、欠損萌えしたりする要素は多分に含まれています

「頭がゆるくて適度にエロくかつ地味なすず」というわたしの評にファンも全力で賛同してくれるようです。よかったよかった。

でも、まさか「欠損萌え」までしているとは想像だにしませんでした。リョナ*1や欠損が好きな人にとってはたまらない作品なんでしょうか。どうでもいいですけど。

基本的にペニーワイズ

ところで、ご存知ない方のためにご説明しますと、当ブログは「Misandry Blog」という名前です。ブログ名の下には「ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。」と書いてあります。

では、なぜ「Misandry Blog」にしたのか。特に理由はありません。わたしがブログを開設した2015年当時、「ミソジニー女性嫌悪・蔑視)」という言葉は至る所で見かけましたが、対義語はまったく見かけませんでした。「ミソジニー+対義語」で検索して初めて「ミサンドリー」という言葉を知ることができました。

ミソジニー」だけが普及しているのは不公平だと感じたため、ブログ名に「ミサンドリー」をつけました。クソコメントよけにもなるのではないかという期待もありました。残念ながら、クソコメントは定期的に書き込まれています。

わたしが言いたいことは、プロフィールにある「ミサンドリーを掲げていますが、Y染色体を持つ個体をだれかれ構わず憎んでいるわけではありません。」がすべてです。

しかし、男性を無条件に憎む女性がいたとしても問題はありません。女性は男性と違って、隙あらば異性を痴漢したりレイプしたり殺したりしたいなどとは思いませんから。

適当につけた「Misandry Blog」という名前ですが、実は的を射ていたと気がつきました。気づいたきっかけは、2017年の半ばあたりにTwitter上で見かけたアンケートです。

見ず知らずの男性に抱く感情を「うっすら好き or 好き or うっすら嫌い or 嫌い」の四択の中から選ぶというものでした。

(当時見かけたツイートをTwitter内で探してみましたが、あいにく見つけることができませんでした。従って、設問も選択肢もあやふやな記憶を頼りに書いています)

このアンケートを見た瞬間、わたしが見ず知らずの男性に抱く感情は「はっきりと嫌い」だと自覚しました。わたしにとって、見ず知らずの男性は基本的にペニーワイズです。ただのクリーチャーです。

ミサンドリーのすすめ

知っている男性は人間として認識します。しかし、クリーチャーであるうちはさまざまな可能性を想定します。

いま目の前にいる男性はいきなり大声を出すかもしれない、罵倒してくるかもしれない、机や椅子に八つ当たりをするかもしれない、殴ってくるかもしれない、子供や動物に暴力を振るうかもしれない、わたしを見下すかもしれない、わたし以外の誰かを見下すかもしれない、お酒を飲んだら人格が変わるかもしれない、痴漢やレイプや殺人をするかもしれない、わたし以外の誰かを痴漢したりレイプしたり殺したりしているかもしれない等々。

付き合いを続けながらこれらの可能性をひとつひとつ打ち消し、ようやく人間として認識します。

「Misandry Blog」を始めた時でさえも「はっきりと嫌い」を自覚していなかったのは、ひとえに男性を嫌うことに対して罪悪感があったためです。罪悪感の存在自体、去年までは気づいてもいませんでした。

そもそも、罪悪感をいつどこで誰にどうやって植えつけられたのか。しばらく思い返してみましたが、さっぱりわかりません。親や教師にそういう類のことを言われた記憶はありません。

考えられるのはフィクションやマスメディアの影響です。たとえば、母親を執拗に侮辱する男児が主人公の『クレヨンしんちゃん』。異性の友人の裸を繰り返し目撃する少年が主人公の『ドラえもん』。どちらも主人公は一切罰せられません。

上記二作以外にも、男性向けの漫画やアニメでは女性がしょっちゅう物として扱われています。漫画やアニメだけではなく、バラエティ番組やニュース、ドラマ、映画でも女性は人間扱いされません。日本はまさに「男性専用の街」です。

わたしは知らず知らずのうちに、どんなにひどい目にあっても微笑みながら耐えるのが「正しい女」という社会規範を内面化していたのかもしれません。

ここで記事タイトルの「ミサンドリーのすすめ」です。男性を嫌っていいんです。すでに人間として好意を抱いている相手まで嫌う必要はありませんが、クソ野郎はいくらでも嫌っていいんです。「正しい女」にならなくていいんです。

特にダルちゃんに言いたい。クソ野郎を好きにならなくていいからあああっ! 罪悪感も覚えなくていいからああああああああっ!

ダルちゃん | 花椿 HANATSUBAKI | 資生堂 

時代変わったわー

そういえば、小学生の頃、男女からモテモテのA君という男子がいました。A君は決してイケメンではないのですが、差別や暴力で「男らしさ」をアピールするような愚かな真似はせず、誰かを見下すこともありませんでした。A君の周囲には常に人がいました。

すべての男性がA君のようであれば、誰も「女性専用の街」が欲しいとは思いません。

「女性専用の街」というのは、ある女性が今月17日にTwitter上で吐露したささやかな願望です。願望の内容は下記の通りなのですが、このツイートがなぜか炎上し、いまだに騒ぎは続いています。

「女性専用の街」があったら夜の9時でも買い物に行ける。深夜早朝勤務もできる。なにより、ボーッとしながら散歩ができる。気を引き締めなくていいんだ、後ろ気にしなくていいんだよ、足音、自転車の車輪の音、バイクの音に振り返らなくていいんだよ。幸せすぎて涙出るね…。

炎上の経緯をとてもわかりやすくまとめてくださっている方がいますので、詳しく知りたい場合はこちらの記事をどうぞ。

conia617.hatenablog.jp

この記事に対して反論を試みたのが、『ミサンドリストは、なぜ自らの差別を指摘されると怒り狂うのか?』というはてな匿名ダイアリーの投稿です。

見てください! ミサンドリー/ミサンドリストが市民権を得ています!

最初にご紹介した熱狂的ファンのコメント以外にも、『日本人男性は地獄からやって来た鬼かもしれない』には「そんなこと思ってるのあなたみたいな端から男性を嫌悪してる少数派のミサンドリストくらいでしょう。」という感想をいただきました。

ブログを始めて約2年半ですが、隔世の感がある。時代変わったわー、マジ変わったわー。

さすがに自分の手柄だと思っているわけではありません。2015年当時はあんなに使われてなかったのになー、すごいなーという感慨がひとしおなんです。しかも、ミサンドリー/ミサンドリストと言えば反論になると思ってるんですよ。支離滅裂な主張しかしてないのにすごい。この自信はどこから来るんだろう?

あなたの自信はどこから? わたしは鼻から。

*1:猟奇オナニー