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Misandry Blog

ミサンドリー(男性嫌悪)なブログです。

女性の体とお金だけが欲しいジャンプ編集部

ごんめー!誤解しちゃったー?

前回、『ゴールデンカムイは同性愛差別なのか?』という記事において、ジャンプ編集部の女子トイレのマークが女性の尊厳を踏みにじるものに変更されたことをお伝えしました。

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そもそも、なぜマークが変更されたのか。ジャンプ+というWebマガジンで連載中のコミックエッセイ『すすめ!ジャンプへっぽこ探検隊』が事の発端です。

『すすめ!~』は、作者のサクライタケシ氏が実際に体験したことを漫画にして報告する形式の作品です。問題の回である第3話は、ジャンプ編集部のジャンプらしくないトイレにサクライ氏が不満を抱くところから始まります。編集者のM山氏が「じゃあ」と提案し、ジャンプ作家にトイレマークのデザインを依頼することが決まります。

サクライ氏は『To LOVEる』の矢吹健太朗氏に女子トイレのマークを担当してもらいたいと切望し、矢吹氏は快く依頼を受けます。提出された4パターンのデザインは以下の通り。

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最終的に採用されたのは下着を膝まで下げているシルエットです。足が不自然なほど閉じられ、なおかつ内側に曲げられています。

それ以上に不自然なのはボトムが描かれていないこと。パンツ*1をはいているなら下着と一緒に下ろします。スコートのように極端に丈の短いスカートをはいているなら、下着と一緒にアンダースパッツも下ろします。このイラストってマジでどういう状況なんでしょう。

集英社の漫画情報発信サイト・コミックシンクのTwitterアカウントでは、実際にこのデザインが使用された画像がアップされていました*2

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案の定、集英社は批判が集中した第3話を削除し、謝罪になっていない謝罪でお茶を濁そうとしています。

「誤解を招く表現について重ねてお詫びいたします」は「かぁーっ!誤解しちゃったー?ごんめー!誤解しちゃったー?」と主張する以外の意味はありません。

何が問題なのかまったくわかっていない。鹿児島県志布志市が制作したうなぎPR動画『うな子』も、東京メトロ公式キャラクター駅乃みちかも、今回のマークも次にあげる二点が共通しています。

①女性の体は「ちんこを勃たせるための道具でしかない」という認識

②その認識を全世界に向けて発信したこと

集英社は「社内で公式採用した事実はございません」と言い訳していますが、「すすめ!~」第3話を公開した時点で①②を同時に実行しています。だから批判されています。

試しに、自己責任で「トイレ盗撮」を検索していただきたいんですが、日本では女子トイレを盗撮した動画をWeb上でいくらでも観ることができます。

身近にいる女性を盗撮してシェアしたり販売したりするTwitterアカウントも星の数ほど存在します。わたしも一時期、Twitterの盗撮アカウントを片っ端から通報していましたが、精神的なダメージが半端ないのでTwitter自体から離れました。

ジャンプ編集部が採用したマークの気持ち悪さは、サクライ氏もM山氏もその他の編集者も平気でこういうものを観そうだと思わせるところにあります。

体調がよければ「トイレ+強姦」で検索することもおすすめします。実際に起きた事件を記録したように作ったリアルなAV、実際に起きた事件、「特急列車の便所の中で強姦された女は、どんな風に犯されたのか興味があるのですが」という見出しの知恵袋。いくらでもヒットします。さすがは美しい国

記事を書くためにこうやって確認すると際限なくダメージを受けるんですよ。だから確認したくないんです。

しかしながら、今回はさんざんダメージを受けたついでに「イメージビデオ+スクール水着」でも検索してみました。イメージビデオとは、ジュニアアイドルと呼ばれるローティーンの女の子が水着や制服を着て股間を見せる動画のことです。

何度かクリックするだけで、小学三~四年生くらいの女児が水着を着てフラフープを回すサムネを見つけることができました。年齢は違いますが、やっていることはうな子と同じです。

女子トイレでの盗撮、女子トイレでの強姦事件風AV、スク水のイメージビデオ。これらの異常なものが氾濫する日本で、うな子はエロくない、下着を脱ぐマークはエロくないと考えるのが志布志市やジャンプ編集部や擁護派です。

毎度毎度ワンパターンなんですが、擁護派は下着マークについても「こんなものはエロくない!この程度で規制するな!」と主張しています。

漫画を削除したのは集英社です。わたしの知る範囲に限られますが、集英社に漫画を削除しろと要求していた人はいません。わたしを含め、批判派はエロいからという理由で批判しているわけではありません。

日本を代表する大企業が

①女性の体は「ちんこを勃たせるための道具でしかない」という認識

②その認識を全世界に向けて発信したこと

が問題なんです。

もしかしたら彼らは、女性を1人の人間として扱った健康的なエロとそうではないエロの違いがわからないのかもしれません。健康的なエロはこんな感じです。

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https://twitter.com/Ladybeard_Japan/status/852458438424641536

ビアちゃんは男性ですけどね。

仲間じゃないんだからあっち行けよ

そういえば、島袋光年週刊少年ジャンプで『世紀末リーダー伝たけし!』を連載中に女子高生を買春して逮捕されました。二年後には復帰。『トリコ』はたけしと同様アニメになりました。これがジャンプです。

島袋光年 - Wikipedia

わたしは小学生の時から少ないお小遣いを握りしめてジャンプの漫画を買っていました。本誌も読んでいました。しかし、ジャンプ編集部の考える読者はあくまで男性だけです。

女性は読者としてカウントされないどころか、編集部から「お前らはちんこを勃たせるための道具でしかない」と言われます。

ジャンプ編集部に漫画を持ち込むようになっても連載するようになっても、「お前らはちんこを勃たせるための道具でしかない」と言われます。集英社と取引する企業の社員であっても清掃員であっても同じです。ジャンプ編集部にとって女性は「ちんこを勃たせるための道具」でしかありません。

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非人間なので編集部に女性はいませんし、「こんな素敵なトイレならきっと」喜ぶだろうと無責任に考えます。

どれだけ漫画や円盤やグッズを買おうと、ジャンプ編集部にとって女性は「イケメンに群がる何か」です。平凡な主人公がなぜか複数の美少女からモテまくる作品が大好きな自分達は棚に上げます。女性が落としたお金で利益が出ようと、ジャンプ編集部にとって女性はこの世にいない存在です。

この「お前らは仲間じゃないんだからあっち行けよ」と遠くに追いやられることを周縁化といいます。日本国籍を持っていてシスジェンダー性自認が一致)でヘテロセクシュアル異性愛者)で障害のない男性なら理解できないでしょうが、女性は生まれた時から「あっち行けよ」と遠くに追いやられます。

遠くに追いやられながら「ちんこを勃たせるために体をよこせ」と要求されます。それが下着を脱ぐマークです。

このマークを男性が問題だと思えないのは、男性が当事者ではないからです。当然、男性の中にも性犯罪被害者は存在します。しかし、彼らもまたジャンプ編集部にとってはこの世にいない人間です。

サクライ氏やM山氏やその他のジャンプ編集者がどれだけいないと思っても、わたしは同じように生き、実際に存在する人間です。ここにいるんだけど。ここにいるんだよ、クソが。

 

 

 

うな子と駅乃みちかについてはこちらをお読みください。

misandry.hatenablog.com

misandry.hatenablog.com

 

*1:ズボンのこと

*2:すでに削除済み